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1-6 木材の需要構造はどのようになっているのでしょうか。

1-6 木材の需要構造はどのようになっているのでしょうか。

A1
  我が国では、全体の木材需要量の45%が製材用、40%がパルプ・チップ用、13%
 が合板用、残りの2%が杭丸太等のその他用に向けられています。

 2
  最も需要の大きい製材用の内訳をみると、8割が建築用に向けられ、このうちの
 9割が住宅用となっており、丸太換算量で約3,700万m3に相当します。さらに、この
 うち木造住宅について求めると、住宅用に向けられるものの86%に当たる3,200万m3
 となります。丸太から製材品に加工する際の歩止まりを65%とすると、製材品の材
 積で約2,100万m3となると考えられます。
 国産材について着目すれば、供給量の約7割が製材用に向けられており、国産材
 の場合、製材の形での需要が太宗を占めています。

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  パルプ・チップ用は、大部分が紙、板紙の原料として消費されますが、一部に
 は、パーティクルボード等の削片板や繊維板に向けられるものもあります。パルプ
 ・チップ用の木材需要量は、経済成長にほぼ比例して増加してきましたが、近年は
 OA化による情報用紙の消費の伸びから、パルプ・チップ用の需要が拡大してきてい
 ます。

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  合板用は、単板、合板に加工され、半数近くが建築用に向けられています。これ
 以外にも、土木用、家具用等様々な分野に広く向けられています。近年は、南洋材
 資源の減少、熱帯林を中心とした地球規模での森林の減少等に対応し、コンクリー
 ト型枠、建築物の構造用として、針葉樹合板が使われるようになってきています。

 
[表] 木 材 需 要(供給)量 の 推 移

区 分 / 年 次
48
50
55
60
平2
平7
平8
平9
見込み
平10
見通し
総需要(供給)量   121,020 99,303 112,211 95,447 113,240 113,706 114,040    
用 材   117,581 96,369 108,964 92,901 111,160 111,930 112,325 110,010 108,503
新 炭 材   1,558 1,132 1,200 572 517 721 749    
しいたけ 原 木   1,881 1,802 2,047 1,974 1,563 1,055 967    























  

 

小 計 117,581 96,369 108,964 92,901 111,160 111,930 112,325 110,010 108,503
国産材 42,209 34,577 34,557 33,074 29,367 22,915 22,483 21,805 21,798
外 材 75,372 61,792 74,407 59,827 81,793 89,014 89,842 88,205 86,705
自給率 35.9% 35.9% 31.7% 35.6% 26.4% 20.5% 20.0% 19.8% 20.1%






 

小 計 67,470 55,341 56,713 44,539 53,887 50,384 49,758 48,415 47,015
国産材 26,102 20,961 20,953 18,814 18,023 16,252 16,154      
外 材 41,368 34,380 35,760 25,725 35,864 34,132 33,604    
自給率 38.7% 37.9% 36.9% 42.2% 33.4% 32.3% 32.5%    
パ

プ



プ
      (7,275) (6,567) (7,336) (6,443) (6,443) (6,089) (5,967)
小 計 30,415 27,298 35,868 32,915 41,344 44,931 43,822 44,229 44,291
国産材 13,426 11,443 11,789 12,844 10,373 5,989 5,672    
外 材 16,989 15,855 24,079 20,071 30,971 38,942 38,150    
自給率 44.1% 41.9% 32.9% 39.0% 25.1% 13.3% 12.9%    






小 計 17,151 11,173 12,840 11,217 14,546 14,314 15,726 14,816 14,668
国産材 810 620 514 433 354 228 228    
外 材 16,341 10,553 12,326 10,784 14,192 14,086 15,498    
自給率 4.7% 5.5% 4.0% 3.9% 2.4% 1.6% 1.4%    








小 計 2,545 2,557 3,543 4,230 1,383 2,301 3,018 2,550 2,530
国産材 1,871 1,553 1,301 983 617 446 429    
外 材 674 1,004 2,242 3,247 766 1,855 2,589    
自給率 73.5% 60.7% 36.7% 23.2% 44.6% 19.4% 14.2%    

 資料:林野庁「木材需給表」
 注:1)需要(供給)量は、丸太の需要(供給)量と輸入した製材品、合板、パルプ・チップ等
    の製品を丸太材積に換算した需要(供給)量とを合計したものである。
   2)自給率=国産材用材供給量÷総用材供給量×100
   3)その他は,加工材、杭木、電柱、くい丸太、足場丸太等である。
   4)( )は、製材工場等の残材による木材チップで、既に製材用等に丸太材積とし
     て含まれており、外書とした。

   
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