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事務局長会議会長挨拶メモ


   

平成16年7月27日
於:虎ノ門パストラル

会議の開会に当り、一言ご挨拶を申し上げます。

本日は全木連・全木協連合同の常勤役員・事務局長等会議を開催いたしましたところ、暑さ厳しい中、全国からご参集いただき有難うございました。

また、公務ご多用のところ林野庁木材課の河野課長、国土交通省木造住宅振興室の小田室長、環境省産業廃棄物課の森谷課長のご出席をいただいており、誠に有難うございます。後ほど、ご指導をいただくことになっておりますので、よろしくお願いいたします。

私事で恐縮ですが、去る5月の全木連総会において、久我前会長の後任として会長職を承りました庄司でございます。この度、始めて本会議に臨席し、皆様に直接ご挨拶申し上げる機会が得られましたことに厚く感謝申し上げます。何分不慣れでございますので何かと行き届かぬことも多かろうと存じますが、よろしくご鞭撻頂きますようお願いいたします。

さて、政府発表によりますとわが国経済は全般として順調に回復基調をたどっているということでありますが、特に先端技術を有する業種や、自動車などの輸出産業を中心に業況はずいぶん改善されてきたと思われます。また、皮肉にもこの猛暑が家電中心に消費を押し上げていることなど、景気回復の明るさが見えて来たというのが一般的見方であります。しかし、この景況感が地方に浸透するには今しばらくの時間が必要であります。さらに、これが住宅投資にどのように影響するかは依然として不透明であります。長引く木材需要の停滞は、木材業界の体力を消耗させ、一段と厳しい状況におかれていますが、こうした中で国産材生産は、僅かながらも回復し、自給率もやや向上しました。この基調が今後とも続くことが期待されます。

一方、地球温暖化防止対策として木材を見直そうという動きがあります。先に批准された京都議定書の目標達成には、森林整備と併せて木材利用の拡大が重要であると言われております。木材が環境や健康にやさしい自然の素材として消費者に認められておりますが、CO2の吸収源としての木材をもっともっと住宅建設始めいろいろな用途に利用することが、森林資源の循環利用にとって重要であります。
全木連としましても、木材産業の構造改革と共に木材需要の拡大対策等に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

さて、本年度の新しい事業と致しまして、木材の自主表示制度の立ち上げを予定しております。会議の中で詳しく説明いたしますが、企業の社会的責任として消費者に対する説明責任は、木材においても例外ではないと思います。そこで、木材の樹種、原産地すなわち伐採地、そして加工の種類すなわちムク材かどうかなどの情報を、統一した様式にのっとり公開することによって、消費者に話題を提供できれば、木材に関する興味もわいてくるものと考えます。この制度立上げにあたって皆さんのご協力、ご理解をよろしくお願いいたします。

このほか本年度の全木連の重点項目としまして、ダイオキシン問題等の環境、健康、安全に関する事項、JAS 制度の見直しへの対応、WTOや違法伐採問題への対応、外国人労働者の研修制度への対応などに、積極的に取組んでまいります。

第39回木材産業振興大会は、来る10月28日、全木連・全木協連主催によりまして、東京虎ノ門イイノホールにおいて開催いたします。木材業界の団結力を各方面に顕示し、一致協力して木材産業の発展と木材の需要拡大に努めることを表明しようではありませんか。皆さんの参加をお待ちいたしております。

終わりに、本日の会議は、研修会をかねておりますが、全木連の本年度の事業の現況もご紹介いたしますので、皆さんからの忌憚のないご意見を賜りたいと存じます。よろしくお願いいたします。

以上会議の冒頭のご挨拶といたします。

 

 

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