r 会 長 祝  辞

このページを  保存  お気に入りへ  印刷

祝  辞


   

45回全木連関東支部大会

平成171011

祝  辞

 

本日、第45回全木連関東支部大会がここつくば市で盛大に開催されますことを心からお喜び申し上げ、一言ご挨拶を申し上げます。

 

まず始めに、先ほど功労者表彰を受賞された皆さんには日頃のご労苦に対し心から敬意を表しますと共にお喜びを申し上げます。今後ともますますご精進いただき、ご活躍されることを祈念いたしております。

 

つくばエキスプレスの開通によって、この地域と首都東京が僅か45分で結ばれ、人的交流も経済的関係もますます拡大強化され、地域の一層の発展が期待されます。

 

ところで、今年の秋は、予期せぬ総選挙で始まりました。結果は行財政改革を掲げる小泉政権の見事な勝利となり、政治的安定と実行力のある政府の出現を見ました。秋の深まるに従って、構造改革のみならずあらゆる政策が大胆に実施されることになるでしょう。

 

さて、木材産業を取巻く環境は相変わらず厳しいものがあります。今年の新築住宅着工戸数は、昨年を上回るペースで推移しておりますが、残念ながら木造着工面積及び木造率の低下が見られ、結果として木材需要量も減少するのではないかと危惧されています。こうしたなかで、国産材供給は増加の方向にあるものの、価格は弱含みの状態が続いております。多くの地域で再投資ができないほど安い原木が出回るなど、国産材市場は依然として厳しい状況にあります。

 

地球温暖化防止のための京都議定書は、今年2月正式に発効し、温暖化ガスの6%削減がわが国の国際約束になりました。これを受けて、政府は「京都議定書目標達成計画」を策定し、様々な対策を明らかにしました。そのなかでCO2の吸収源として森林の整備と木材利用の拡大が重要な課題であると明記されています。

 

このように木材利用の推進、需要の拡大のためには、まず我々自身が努力すべきことは言うまでもありません。そこで、全木連では消費者の目線に立った品質性能の明確な、使いやすい製品の開発、供給を目指す運動を展開すると共に、消費者と連携して健康、環境に優しい「木づかい運動」を積極的に推進していくこととしております。

 

さらに環境負荷軽減また資源問題の観点から木材利用は重要な国としての政策課題であると考えます。そのうえ、地球温暖化防止に貢献する木材利用の重要性の国民へのPRも十分とはいえません。これらに対して行政の支援がぜひとも必要であり、全木連としましては機会あるごとに政府、自民党に対し、木材業界を代表して、強力な支援を要望して参りました。

 

これらの対策を実行するためには新たな資金が必要であります。その資金源として環境税の創設など新たな財源対策についても引続き積極的に取組んで参ります。昨年は経済界からの猛烈な反対にあい、新税は日の目を見ることが出来ませんでしたが、今年こそは業界あげて取組まなければならないと考えています。

 

最後になりましたが、今年度の全国木材産業振興大会は、北陸支部の担当のもと、石川県木連が実行団体となって金沢市音楽堂において1019日開催されます。多数の皆さんのご参加をよろしくお願いいたします。

 

終わりに、本大会の盛会と関東支部並びにご参集の皆様のますますのご発展とご健勝を祈念してご挨拶と致します。

 

平成17年10月11日

 

(社)全国木材組合連合会

会長庄司橙太郎

 

全木連webトップへ