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日本木材青壮年団体連合会第50回全国会員岐阜県飛騨高山大会における庄司会長祝辞


   

 

 

日本木材青壮年団体連合会第50回全国会員岐阜県飛騨高山大会が、ここ高山市において盛大に開催されますことを心からお祝い申し上げます。

この全国会員大会は、木材業界の次の時代を担う若い業界人が、こうして毎年一同に会し、お互いを切磋琢磨し、お互いの成長を確認し、向かっていくべき方向を共有すると共に、大きな時代の流れをつかみ取る絶好の場であります。こうした半世紀に及ぶ歴史の中で、幾多のすばらしい人材を送り出し、その時代時代を引っ張ってきことが今日の木材業界を作り上げたといっても過言ではありません。今大会は50回目という節目を迎えた訳ですが、その長い歴史と伝統を踏まえ、これからも木材新時代へ向けた積極的対応が出来る人材の輩出を心からご期待申し上げる次第であります。

さて、京都議定書は、去る2月正式に発効し、わが国の場合、温暖化ガスの6%削減が国際約束になりました。これに伴い政府は「地球温暖化対策推進大綱」を見直し「京都議定書目標達成計画」を閣議決定し、早急に取り組むべき事項を明確にしました。これによると、炭酸ガス削減量のうち3.9%の吸収源として期待されている森林部門に関しては、健全な森林の整備と並んで、木材利用の推進が期待されており、特に住宅や公共施設への積極的な利用が必要であるとされています。

このように地球温暖化防止対策の中で木材の役割が明確になってきた今、木材業界としても自らの体質改善と体力向上を図りつつ、この期待に応えていく体制の整備が必要であります。そのうえで、従来からの木材利用の拡大対策はもとより、現代的な役割を果たす木材の利用開発など新しい需要の掘り起こしを図る必要があります。

貴会は、今名古屋で開催されている万博「愛・地球博」の会場内で、木材展示・PR活動を大々的に実施する計画を進めていると聞いていますが、これはまことに時期を得た試みであります。わが国の木の文化を世界に発信すると共に、伝統的木材利用と最新科学技術のコラボレイションを実現し、木の文化に新たな評価を与えることが出来れば大成功であります。全木連としてもこの活動を全面的にご支援申し上げたいと考えております。

こうした活動を通じ、木材新時代を担う木青連会員が一致団結して、その斬新なアイディアと行動力で新たな局面を切り拓いて行かれることを希望致しております。

第50回記念大会を契機に貴会のますますのご発展と会員の皆様のご健勝を心からご祈念申し上げ、ご挨拶と致します。

 

平成17年5月28日

(社)全国木材組合連合会

会長 庄司橙太郎

 

 

 

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