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日本の森林を育てる紙を使用した封筒の愛称決定及び販売開始について

   

プレスリリース

平成15年1月7日

木材利用推進中央協議会

日本の森林を育てる紙を使用した封筒の愛称決定及び販売開始について

間伐材を15%含み、残り85%がリサイクルされた古紙からなる封筒(間伐材マーク付き)が、通常の封筒とほぼ同程度の値段で、1月15日から全国で販売されます。
  1. 目 的
     健全な森林を育てるために生産される、間伐材など国産の木材を原料とした紙を「日本の森林を育てる紙」と位置付け、その購入を通じて、一般市民や企業が日常の活動の中で森林の育成に参加できる仕組みを創ろうとする試み(背景等は別紙のとおり)

  2. 販売の方法
    1. 一般ユーザーの皆様には、
      •  全国各地の文具店を通じて通常の封筒と同様に販売
      •  全国各地の印刷所などでご注文に応じて社名等を印刷して納入
      •  (株)イムラ封筒及び(株)山櫻の代理店並びにNPOレインボーなどでご注文に応じて納入
    2. 印刷所や文具店の皆様には、
      • (株)イムラ封筒及び(株)山櫻の代理店並びにNPOレインボーなどでご注文に応じて納入
        ※両社、団体は、HPを公開しておりますので、営業網等の把握が可能です。
    3. 当協議会への問い合わせに応じて、メーカーなどを紹介

  3. 愛 称
     「日本の森林を育てる紙」の愛称は「間伐紙」と決定しました。間伐紙を用いた封筒は、間伐紙封筒(又は、間伐材封筒)と指定してご注文下さい。

  4. 今後の構想
     長野県、農林水産省、森林総合研究所などが間伐紙封筒の購入を検討中。間伐紙に対する皆様のご意見を伺いながら、封筒以外にも「日本の森林を育てる紙」を使用した製品を順次検討。

 問い合わせ先 木材利用推進中央協議会 専務理事 廣 谷

 電話:03-3580-0335 Fax:03-3580-3226

(別 紙)

日本の森林を育てる紙について

  1. 背景
     日本は毎年1億m3程度の木材を消費していますが、木材自給率は年々低下し、近年では8割以上を輸入に頼っています。世界的には平成2年からの10年間に、毎年日本の国土の1/4に相当する900万haの森林が減少している中で、日本の森林資源は毎年9千万m3ずつ蓄積(立木の体積)が増加するなど量的には充実しつつあります。しかし、国産材の消費量は減少を続け、林業経営が停滞し、管理の不十分な森林の増加が危惧されています。このため、間伐材など国産の木材を適切に利用することを通じて、健全な森林を育成することが一層重要になってきています。

     一方で、環境にやさしい物品の購入を進める、グリーン購入に関心を持つ企業や消費者が増加しつつあります。中でも、再生紙の利用など紙についての取組は比較的進んでいる分野です。しかし、紙の原料となるパルプ・チップ用の木材及びパルプ(木材換算)は、年間の需要量約4千万m3の9割近くを輸入に頼っています。

     こうしたことから、間伐材など国産の木材を原料とした紙を「日本の森林を育てる紙」と位置付け、その購入を通じて、一般市民や企業が日常の活動の中で森林の育成に参加できる仕組みを創るため、勉強会を開催しています。

  2. 日本の森林を育てる紙についての勉強会
    1. 目的
       一般市民や企業が、間伐材や製材端材などの国産の木材を原料とした紙の購入を通じて、森林の公益的機能の維持・確保に参加するシステムを構築する。

    2. 出席者
      全国木材組合連合会 後藤副会長、齋藤常務理事
      全国森林組合連合会 近藤系統事業部長
      日本製紙連合会 渡邊副理事長、渡辺林材部担当部長
      全国木材チップ工業連合会 原田専務理事
      FoE Japan 岡崎代表理事、和田総務担当
      A SEED JAPAN 青木理事、森林チーム小川氏、永瀬氏、秋田氏
      特定非営利活動法人レインボー 岡本理事、古川理事
      コクヨ株式会社 官需営業本部 石松営業開発部長、小西企画グループリーダー
      東海パルプ株式会社 洋紙営業本部 渡部印刷用紙部長、川瀬課長
      南信パルプ株式会社 吉澤社長
      株式会社山櫻 本社営業部特販グループ 湧泉主任 宮澤職員
      株式会社イムラ封筒 橋口東日本営業部次長 営業企画管理部営業企画課大倉職員
      長野県林業振興課 西岡技術専門員
      林野庁 木材課山田課長、川戸補佐、草深係長、整備課佐々木補佐、金口専門官、業務課田川監査官
      木材利用推進中央協議会 廣谷専務理事、渡邉総務課長

      (注)勉強会は、参加者が個人の知見に基づき自由に意見を述べる形式で行います。

    3. 運営主体等
       木材利用推進中央協議会が、「緑と水の森林基金」の助成を受けて勉強会を運営。

  3. 経緯
    平成14年 3月29日 第一回勉強会開催
    平成14年 5月 7日 第二回勉強会開催
    平成14年 7月19日 第三回勉強会開催
    平成14年 8月27日 封筒の見本配布及び愛称募集を開始
      間伐材からのパルプ製造を南信パルプ(株)、製紙工程を東海パルプ(株)、封筒加工・印刷を
      (株)山櫻及び(株)イムラ封筒が担当
    平成14年10月 3日 第四回勉強会開催
    平成14年11月28日 第五回勉強会開催
    平成15年 1月15日 封筒の販売開始

[ 参 考 ]

「日本の森林を育てる紙」の愛称「間伐紙」の入選者(2名)
 1.大野 弘次  (教  員) 香川県高松市  
 2.龍 久仁人  (会社役員) 埼玉県川口市

「HPアドレス」

(株)イムラ封筒  他サイトもしくは別ウインドウを開くhttp://www.imura.co.jp/
(株)山櫻     他サイトもしくは別ウインドウを開くhttp://www.yamazakura.co.jp/
NPO レインボー  他サイトもしくは別ウインドウを開くhttp://www.rainbow.gr.jp/   

 

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