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2003年度税制改正の主なポイント

   
  1. 相続税・贈与税の一体化(来年1月)
    • 65才以上の親から20才以上の子へ生前贈与2500万円の大型非課税枠創設。2005年末まで住宅取得資金の非課税枠は3500万円。
    • 現行の贈与税の特例非課税枠(550万円)も新制度との選択制で3年間残す。
    • 相続税、贈与税の最高税率は70%から50%に引き下げ。相続税の基礎控除は縮小せず。

  2. 住宅ローン減税の適用見直し(来年4月)
    • 転勤などで引越し、再び元の住居に戻った場合も住宅ローン減税を再適用。

  3. 消費税の内税表示(2004年4月)
    • 商品やサービスの価格と消費税額を総額で表示。

  4. 消費税の中小向け特例の縮小(2004年4月)
    • 免税点を3000万円から1000万円に引き下げ。簡易課税制度の適用対象も年間売上高2億円以下から5000万円以下の事業者に縮小。

  5. 外形標準課税の導入(2004年4月)
    • 資本金1億円超の大企業に限定。全体の収益は変らないが赤字企業も負担。

  6. 研究開発・設備投資減税(2003年1月)
    • 研究費総額の8〜10%(中小企業は12%)を法人税額から控除できる恒久制度。当初3年間は控除率を10〜12%(同15%)に拡大。
    • 情報技術投資は10%の税額控除か50%の特別償却を選択適用(3年間の時限措置)


  7. 中小企業税制(2003年1月)
    • 一定の中小企業(同族会社)の留保金課税を3年間停止。
    • 交際費課税を軽減。対象も資本金5000万円以下から1億円以下に拡大。
    • 中小企業の1件30万円未満の設備投資に「即時償却」を認める。

  8. 不動産流通税の軽減(2003年4月)
    • 国税の登録免許税で不動産売買による所有権移転に係る税率を5%から2%に下げ、当初3年間は1%に軽減。
    • 地方税の不動産取得税の税率は原則4%から3%に統一。特別土地保有税は課税停止、事業所税の新増設の課税は廃止。
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