6 建築の担い手と新たな住宅建築についての質問

Q 6−10 スチールハウスはどのくらい建設されているのでしょうか。

A1
  米国においては、木材資源の減少や供給される木材品質の低下、鋼材需要の伸び
 悩み等を背景として、住宅建築用資材の長期的展望に立った安価安定供給のため、
 全米ホームビルダー協会により、木材の代替材料としてスチールが導入されまし
 た。米国の住宅価格に占める資材費の割合は6割に達し、資材費の上昇は、住宅価
 格の上昇に大きく影響することから、木材価格の上昇に伴い、スチールハウスの建
 設は急激に拡大しています。

 2
  我が国においては、平成7年1月に発生した阪神・淡路大震災後に、応急仮設住
 宅として1,000戸を超える輸入スチールハウスが神戸市に建設されました。
  その後、一般の住宅についても、スチールハウスを導入する動きが活発となって
 います。
   ・平成6年9月 川崎製鉄が千葉市稲毛区の同社研究所内に実験住宅を完成。
   ・平成6年10月 国内初のスチールハウス(米国製)個別認定
           (大阪府辰野(株)が香川県高松市に建設)
   ・平成8年5月 辰野がスチールハウス(米国製)のプラン認定(40プラン)
   ・平成8年6月 初の国産スチールハウス個別認定
           (川崎製鉄が大阪府堺市に建設)
   ・平成8年8月までに13の個別認定(2つのプラン認定を含む)
  輸入スチールハウスでは、平成8年5月、カナディアンスチールハウスがシステ
 ム認定を申請しました。
  国内スチールハウスも、平成8年11月、鉄鋼大手6社(新日本製鐵、川崎製鉄、
 住友金属工業、NKK、神戸製鋼所、日新製鋼)が共同でシステム認定を申請し、
 認定されています。

   米国におけるスチールハウスの建設実績
      1992年   500戸     
      1993年 15,000戸
      1994年 40,000戸     (2.7%)
      1995年 45,000戸     (3.3%)
      1996年 85,000戸(見込み)
     注:( )は、新設着工戸数に占める比率。

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