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「林材業における死亡災害増加に伴う労働災害防止の徹底について」


   

 

「林材業における死亡災害急増に伴う緊急対策」の継続については、既報のとおり、対策の継続の周知徹底を依頼したところであります。

このような中で、林材業ゼロ災推進中央協議会は、平成16年1月19日「林業部会」を開催し、「林材業における死亡災害増加に伴う労働災害防止の徹底について」厚生労働省労働基準局安全衛生部安全課長・労働衛生課長の連名により、平成16年1月16日付け文書(基安安発第0116001号、基安労発第0116001号)をもって、都道府県労働局労働基準部安全衛生主務課長に対し、別紙のとおり通知された旨の話がありました。

つきましては、林災防支部等関係団体と連携して、末端事業場まで、「林材業における死亡災害増加に伴う労働災害防止」及び先の緊急対策の継続実施の周知・徹底を図り、災害ゼロを目指して強力な活動を図っていただきますようお願い申し上げます。

 

1年保存

基安安発第0116001号
基安労発第0116001号
平成16年1月16日

都道府県労働局労働基準部
 安全衛生主務課長 殿

厚生労働省労働基準局安全衛生部
安全課長
労働衛生課長

 

林材業における死亡災害増加に伴う労働災害防止の徹底について

 

平成16年1月7日現在の平成15年の林材業における死亡災害は、前年同期(60人)に比べ大幅に増加し81人となっている。本年度は死亡災害の減少傾向を堅持し、全業種で年間1500人を下回ることを目標に掲げた第10次労働災害防止計画(以下「10次防」という。)の初年度にもかかわらず、このように死亡者数が増加したことは誠に憂慮すべき状況にある。

このような状況に鑑み、各局においては、管内の林材業における労働災害の発生状況等を踏まえ、林業・木材製造業労働災害防止協会都道府県支部と連携の上、下記のガイドライン等に基づいて、10次防に示した林業並びに木材・木製品製造業及び家具・装備品製造業に係る業種別労働災害防止対策の徹底を図られたい。

なお、林業・木材製造業労働災害防止協会においては、昨年9月から実施した「林材業における死亡災害急増に伴う緊急対策」(平成15年9月19日付け安全課長名事務連絡)を別添のとおり本年度末まで継続して実施することとしているので了知されたい。

 

1 林業関係

(1)「かかり木の処理の作業における労働災害防止のためのガイドライン」(平成14年3月28日付け基安安発第0328001号)
(2)「林業の作業現場における緊急連絡体制の整備等のためのガイドライン」(平成6年7月18日付け基発第461号の3)
(3)「林内作業車に係る安全管理要綱」(平成3年4月30日付け基発第300号)
(4)「林業における刈払機使用に係る安全作業指針」(昭和60年2月19日付け基発第90号)
(5)「エピネフリン注射液(エピペン?)の医薬品としての承認について」(平成15年8月11日付け安全衛生部労働衛生課じん肺班名事務連絡)

2 木材木製品製造業関係

「木材加工用機械災害防止総合対策」(平成10年9月1日付け基発第520号の2) 

 

 

(別紙)

1 林材業における死亡災害発生状況

  平成10年 平成11年 平成12年 平成13年 平成14年 平成15年
  91 92 74 75 63 81
林業 69 71 53 54 49 60
木材・木製品
製造業
22 21 23 21 14 21

平成15年の数は平成16年1月7日現在の速報値

2 林業の作業別死亡災害発生状況

  平成14年 平成15年
伐木作業中 25(1) 28
 >内かかり木関係
造材作業中
集運材作業中 10(1) 13
 >内機械集材装置関係
造林作業中 10 (3)
 >内下刈り作業関係 5 (3)
その他
49(2) 60 (3)
平成15年の数は平成16年1月7日現在の速報値
( )内の数値は蜂さされによるものである。

3 林材業の局別死亡災害発生状況

 

 

 

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