このページを  保存  お気に入りへ  印刷

WTO閣僚会議決裂 〜メキシコ・カンクンにおいて9月10日〜14日開催


   

平成15年 9月24日
(社)全国木材組合連合会

 

9月10日から14日に開催されたWTO第4回閣僚会議における林産物関税交渉を側面から応援のため、林産物WTO対策全国協議会は飯塚昌男全森連会長を団長とする代表団を送った。メンバーとして後藤隆一全木連副会長、勝久彦次郎木材情報センターシアトル所長が参加した。

現地では、会場となった国際会議場周辺への一般人の立ち入りは厳しく制限され、物々しい警備体制だけが目立っていた。

世界各国から集まったNGOや途上国の各種団体が様々なイベントを開催し、WTO交渉に対する異議や注文を投げかけていた。また韓国農民による抗議自殺やNGO等の街頭デモは現地でも大きく報道され、交渉の妥結には困難が予想されたが、結果は、既に報道されているように、多数を占める発展途上国の要求を認めることが出来ないとして全ての分野の交渉を打ち切り、新たな枠組を作ることなく今回の会議を終えた。

今後については、12月15日までに高級事務レベルで再開について話し合われる。

 

 

平成15年9月24日

WTO第5回閣僚会議支援活動

 

林産物WTO対策全国協議会      
派遣代表団団長 飯塚昌男(全森連)
後藤隆一(全木連)
勝久彦次郎(情報セ)

1. 出張期間 平成15年9月8日〜9月15日

2. 会議日程 平成15年9月10日〜9月14日

3. 開催場所 メキシコ共和国 カンクン市

4. 目的

第5回閣僚会議における関税引き下げの枠組決定に向けて、林産物に関する我が国の主張が新たな関税の枠組に反映させるよう政府交渉を団体の立場から支援することを目的にして活動した。

併せて、三者会議のメンバーとして農林水産物全般の交渉についても政府交渉団を支援した。

5. 活動概要

9月9日(火)

(1) NGO登録IDの受領
(2) NGOセンターにパンフレット置き場確保
(3) 黒木部長、大杉室長、澤山課長補佐と打合せ
(4) IPU(国際議員連盟)カンクン会議に出席(松岡代議士講演)
(5) 世界農業者サミットへの出席(農林水産大臣講演)
(6) 太田副大臣と農林水産団体との会合
(7) 中川貿易対策委員長空港出迎え
(8) メキシコ外務大臣主催NGO歓迎パーティー出席

9月10日(水)

(1) 三者会議へ出席
(2) WTO全体会議開会をプレスセンターで見学
(3) 国際環境NGO主催「森林フォーラム 国際化とWTO」に参加
(4) 団長は全漁連主催「持続的水産資源利用シンポジウム」に参加
(5) 大杉室長と情報交換
(6) NGOブリーフィング(3省主催)出席

9月11日(木)

(1) 三者会議へ出席
(2) NGOセンターにパンフレット追加
(3) NGOセンター主催「森林シンポジウム 貿易自由化が森林に及ぼす影響」に参加
(4) 黒木部長、大杉室長と情報交換
(5) 三大臣主催激励会に参加
(6) 谷津代議士空港出迎え
(7) NGOブリーフィング(3省主催)出席

9月12日(金)

(1) 三者会議へ出席
(2) 全米林産物製紙協会(AF&PA)との意見交換会
(3) 大杉室長と情報交換
(4) 国会議員との懇親会(デモ隊による交通混乱のため流会)

9月13日(土)

(1) 三者会議へ出席
(2) ニュージランド林産物協議会、NZ環境NGOとの意見交換会
(3) 黒木部長、大杉室長より3次案について説明
(4) 三者会議(2回目)へ出席 

9月14日(日)

(1) 三者会議へ出席
(2) NGOセンターにパンフレット追加
(3) 閣僚会議決裂の報あり
(4) 拡大三者会議へ出席

結論

(1) シンガポール・イシュー(投資自由化のための各種取り決め)の取扱いについて先進国と途上国との話し合いがつかず、会議は決裂した。

(2) 農業、非農産品市場アクセス分野については議長ペーパー(3次案)のままで今後に持ち越しされた。

(3) 今後のスケジュール
12月15日までに高級事務レベルで再開について話し合う。
農業交渉は10月より開始。

 

 


中川自民党貿易部会長のあいさつを聞く
飯塚全森連会長

川口外務大臣

亀井農林水産大臣(右) 川口外務大臣(左)

平沼産業経済大臣

AF&PA代表団との会合
 

 

 

 

全木連webトップへ