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2004年版中小企業白書のポイントについて


   

 

中小企業省は、2004年版中小企業白書のポイントを公表されましたのでお知らせいたします。

 

〔情報掲載URL〕

http://www.chusho.meti.go.jp/hakusyo/

 

2004年版 中小企業白書の特徴構成と特色

第1部

○ 景気持ち直しの動きの中での中小企業の業況を分析

第2部

○ 中小企業を巡る新しい動きを分析

<課題1>新しい価値を創造する、多様な中小企業

  • 高齢社会、環境問題等に対応したニューサービス
  • まちおこし等の公益サービスを「事業感覚」を取り入れつつ、きめ細やかに提供する地域貢献型事業(コミュニティ・ビジネス)
  • 多様なライフスタイル実現を可能とするSOHO等の、中小企業が経済社会にもたらす新しい動きを分析。

<課題2>グローバリゼーションの中での中小企業

中小企業の海外進出活動について、その成功の条件を探るとともに、進出工場と国内工場の分業等の状況をみることにより、国内における中小企業の活路を模索。

<課題3>高齢社会と中小企業

経営者の世代交代の実態を調査し、世代交代による企業行動の変化を明らかにするとともに、円滑な世代交代の条件を分析。また、廃業(引退)した事業者に追跡調査を行い、廃業時やその後の状況等を明らかにするとともに、円滑な廃業と再起の課題を解明。

<課題4>中小企業の再生、新分野進出を支える金融

再生、新分野進出等の試みを行う企業について、資金調達、財務改善等の課題の分析。

まとめ ( 新たなパートナーとの連携へ向かって −多様性がもたらす中小企業の更なる可能性)

○ 多様な中小企業は、経済社会の変化(IT革命、高齢化等)を活かし、・ニューサービス・新しい就労形態(SOHO)・公益サービスの新しい供給スタイル(地域貢献型事業)を創出するとともに、相互に新たな連携を進めて、経済社会の質的向上に貢献。
○ 経済のグローバリゼーションは、中小企業にも国際展開の機会をもたらす。研究開発への取組や自社ブランドの利用に積極的な中小企業は、海外と国内での生産の分業をうまく行い、海外での生産だけでなく国内の生産も増加。
○ 経営者の高齢化が進む中、円滑な事業承継のためには承継者本人の準備・承継後の新しい試み着手が重要。
○ 廃業後の再起可能性を高めるためには、債務超過に陥る前に早期の見極めが重要。
○ 中小企業の再生には、本業の売上げ増加とともに、管理会計導入等計数重視の経営が重要。

◆中小企業は、IT等を活用しつつ、距離・業種を超えて、ものづくりからサービス・小売までを含めた幅広い連携やマーケティングと一体化した製品開発等を行うことにより、多様性が育む中小企業の潜在的創造力を顕現化させれば、更なる発展が可能。

 

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