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シックハウスに関する研究開発の動向


   

 

  1. シックハウス対策としての木質建材に関する化学物質の放散特性の解明

森林総合研究所が中核となり、大学・試験研究機関との共同で、平成14〜16年度の3年間、次の3点を実施

  1. 木質建材からの化学物質の放散・吸着メカニズムの解明
  2. 木質建材からの厚生労働省指針化学物質の放散量把握並びに生産・流通過程での放散量変化の解明
  3. 保存処理木材の化学物質の吸着量と放散量の解明

 これにより、次のことが期待される。

  • JAS規格とJIS規格による木質建材の化学物質の放散特性の関係が理論的に解明され、相互比較が可能となる
  • 木質建材の化学物質の放散・吸着特性に及ぼす換気量や製造後の時間、湿度条件の諸因子の影響が解明され、室内濃度予測法が開発される
  • 特定の木質建材について、化学物質の放散特性のデータベースが構築される
  • 保存処理剤を用いた木質建材の薬剤・化学物質放散特性が解明される
  1. 木質建材から放散される揮発性有機化合物の評価と快適性増進効果の解明

    平成14〜16年度の森林総合研究所のプロジェクトで、次の6点を達成目標として実施。

    1. 国産材を中心に、建材用樹種から放散するVOCに関するデータの蓄積
    2. 木材のVOCの放散挙動に及ぼす乾燥条件や熱圧条件等の影響の解明
    3. 木材の代表的なVOCに対する光、酸素、ホルムアルデヒドによる二次的変成の解明
    4. VOC気中濃度予測モデルの開発
    5. テルペン類等の人への快適性増進効果の解明
    6. テルペン類等のダニ抑制効果の解明

 

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