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年 頭 の ご 挨 拶


全国木材協同組合連合会
会長 坂東正一郎

 

 新年おめでとうございます。輝かしい新年の年頭に当たり一言ごあいさつ申し上げます。皆様方には本会の業務運営にご支援とご協力を賜り厚くお礼を申し上げます。

 昨年は、九州北部豪雨、台風19号、21号の列島縦断、異常高温や超低温など、異常気象が際立った年となりました。
 また、「パリ協定」からの米国離脱などがありましたが、地球温暖化対策への対応は、待ったなしとの共通認識が高まって来ています。

 こうした中で、森林の二酸化炭素を吸収・固定する機能を高めていくためには、木材資源を有効に活用し、「伐って、使って、植えて、育てる」という森林資源の循環利用を確立していくことが重要であるとの国民の共通の理解が着実に高まり、マスコミ等での発信が増えつつあることは歓迎すべきことです。
 木材利用の拡大に関しては、公共建築物等の木造化等も着実に進んできておりますが、こうした流れを更にしっかりとしたものにしていくには、設計や建築に携わっている設計士や建築士の人材育成に、我々木材業界として積極的な支援や協力活動を進めていくことが必要です。

 建築物のデザインや設計に携わる方々が、木材に何を求め、どのような情報を欲しているのかをきちんと把握し、分析し、具体的な対策を日頃から吟味・検討し、具体的な行動に移していくことが重要と考えます。
 これからの木材需要の転換期を見越して、これら設計や施工に関わる業界の方々との連携の輪を広げ、知見と実績を積み重ねつつ、具体的な行動に発展させていく実践力が、今、我々に求められています。

 私ども全国木材協同組合連合会としては、こうした課題に応えるため、木材利用促進のための利子助成やリースに対する支援、共同事業・共済事業を推進しております。本年におきましても、これらを通じ供給体制の整備などに取り組んでいくこととしておりますので、引続きのご支援・ご協力をお願い申し上げる次第であります。
 最後になりますが、本年が木材産業界並びに皆様方にとって、明るい一年となりますよう心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。

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