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2-1.5  木造軸組工法住宅の主要な部分に使われる木材は、どのような樹種のものなのでしょうか。

2-1.5  木造軸組工法住宅の主要な部分に使われる木材は、どのような樹種のものなのでしょうか。

A1
  平成6年度に実施された(財)日本木材総合情報センター「木材需要動向分析調査」
 によれば、木造軸組工法住宅に使用される木材のうち、構造材は72%、下地材は
 15%、造作材は11%、仕上材は2%程度となっており、構造材の割合が高くなって
 います。

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  構造材では、全体に製材品の比率が高いものの、外材、特に米マツの増加が顕著
 となっており、外観できる部材に化粧貼り集成材、外観できない部分にも集成材が
 進出する傾向が強くなっています。
  構造材72%の部分別の内訳は、床が28%、壁が22%、小屋が20%の順となってい
 ます。
  床部分では、土台は米ツガの防腐処理材が過半を占めています。また、二階梁で
 は、大手住宅メーカーを中心に集成材を使用するケースが増加しています。一方、
 九州地域では、梁へのスギの使用が増加しています。
 壁部分では、通し柱は国産柱材が根強い人気が続いています。真壁管柱について
 は、これまで外観できる柱であることから、国産高級材が使用されてきましたが、
 近年、化粧貼り集成材が大幅に進出する状況にあります。大壁管柱では、集成材の
 進出もみられますが、スギの使用比率が増加しており、特に、九州では8割を上回
 っています。間柱、筋交いにあっては、米材が過半となっています。
  小屋部分では、いずれの部材も米ツガを最も多く使用しています。

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  下地材では、合板、繊維板、非木質系ボード類の進出により、板材の需要が減少
 しています。下地材15%の部分別の内訳は、床が1%、壁が6%、天井、小屋が4
 %となっています。
  床部分では、43%がフローリングで下地材は使用されておらず、36%はカーペット、
 塩化ビニール床材で下地に合板を使用しています。
  壁部分では、胴縁は製材品が主流となっていますが、乾燥材、集成材柱の使用に
 より、胴縁を使用しないケースが全体の7%と増加しています。また、内装下地材
 では、3分の2が非木質系資材となっています。外壁下地材では、サイディング材
 が過半を占め、モルタル下地材も合板が増加しています。
  天井部分、小屋部分では、合板が主流となっています。

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  造作材では、近年、化粧貼り集成材の進出が顕著となっており、集成材比率は長
 押81%、鴨居・敷居30%、回り縁40%、階段75%、玄関框72%などとなっていま
 す。また、階段等でユニット化されたものが著しく増加しています。

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  仕上材では、洋室床材において単層フローリング、複合合板床板が主流となって
 おり、他の仕上材においては、いずれもクロス等の非木質系資材が主流となってい
 ます。

   
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